「し、親しい…人?
(*・・*)」

「ええ、やはりいつも顔を合わせている『幼なじみ』であれば尚更、ばつが悪いというか…」

-バンッ!-

由美子は突然、両手で机を叩きつけながら立ち上がると、省吾の方をキッ、とにらみつけた。

「ひっ!な、何か僕、悪い事でも言いましたでしょうか!?
(゜∀゜;ノ)ノ」

「別に…」

その時、突然教室の扉が開かれ、一人の女子が入ってきた。由美子の親友の智子だった。

「たっ、たた、大変っ!ゆ、ゆ、由美子!」

「どうしたの!智子!?」

「だ、だだ、醍醐が、体育教師の醍醐が、うちのクラスに乗り込んできて、由美子を出せって、暴れているのよ!

アイツ、危ないよ!なぜか話し方も片言だし…
\(☆o☆)/」

「わ、分かったわ!すぐ行く!」

「ぼ、僕も行きます!早速、中和剤の準備を…」

「結構よ!私が唇を奪われる瞬間を見ちゃうと、『幼なじみ』として、気まずいでしょうから!」

そう言うと由美子は、省吾の方を振り向く事無く、教室を後にした。