「…そんな事よりもさあ、省吾…」

「な、何ですか由美子さん!?」

「私が他の誰かに、唇を奪われる。そんな事が本当に起こっちゃったら、省吾はどう思うの?」

ビーカー一杯のミックスジュースを、二つのコップに分けながら、由美子は省吾に問いかけた。

「どう思うって…今回みたいに、それが由美子さんの本意でないならば、もちろん助けますが…」

「じゃあもしそれが本意だとして、省吾の目の前で、それが行われるとしたら?

丁度省吾が、私の目の前で宮本さんにキスをした様なシチュエーションが、あったとしたら?」

そう言って由美子は、ミックスジュースの入ったコップを省吾の目の前に差し出すと、いすに座ってじいっと、省吾の目を見つめた。

「…き、気まずいですね。それは。
(^_^;)」

「何で?」

「な、何でと言われましても、普通、そんなシーンに出くわしたら、誰でも…

それに…親しい人であればあるほど…」
f^_^;