「…しかし、それにしても沙織さんの好きな人って、誰なんでしょうね、由美子さん。」

「確かに。元々あの堅物に失礼な話、浮いた話があるとも思えないし、男友達はいなさそう。」

「まあ、あえているとすれば、いつもタッグを組んで僕達をイジメる、体育教師の醍醐先生です。

風紀に関しての意見は、ものすごく二人共、共鳴し合ってますから。」

「はっ!?」

「どうしました、由美子さん!?」

「今、ふっと思った事なんだけれど、アンタの作った薬って、必ずしも好きな人に対して迫りたくなる効果を持った物なのかしら?」

「ど、どういう意味です、それは!?
(°□°;)」

「思ったんだけれど、アンタが宮本さんに惚れている、だから宮本さんにキス…って言うのは分かる。
だけど後は渚君が沙織さんにキスと言う例以外、宮本さんが理恵子先生に、理恵子先生がかずや君に、かずや君が渚君に惚れていた…って、少し、いや、すごく変じゃない?」