「時間かかるから寝てていいよ」 蓮次の言葉に甘えてあたしは、静かに目を閉じた。 「……………ろ…」 「……いり、……きろ」 蓮次の声……? 「愛理、起きろ」 ハッキリ聞こえた蓮次の声で静かに目を開ける。 「………ん?」 「…ついた」 外に目を向けると見たことのない大豪邸があった。 寝ている間に敷地内に入ってたみたい。 驚いているあたしの手を引いて蓮次は中に入っていく。 インターホンの横にある黒い赤外線みたいなやつに触れた。