「はぁ……」


あれから一週間、一度も来ないなぁ。


嫌われたか?私……。もう会えないのかなぁ……。


「ヒカリ姉ちゃん!」


「おっす!ケンタくん、今日もハルトいない?」


「うん。どこにもいないよ。でもハルト兄ちゃん、気まぐれだから気にする事ないよ!」


気にする事ないよ……か。私はキミみたいに強くないよ……。


「ねぇケンタ君、お腹空かない?」


「ん〜、ちょっと空いたかなぁ?」


「じゃ、私と一緒にクレープ食べに行こっか?」


「ホント?!……お金あるの?」


「それぐらい持ってるよぉ!街角のクレープ屋さん解る?連れてって!」


「やったぁ!僕クレープ食べた事ないんだ!行こ行こ!ほら早く!」


「ああぁぁ……そんなに引っ張らないで!服伸びちゃうよ……」


…………………………………………………………


「やったっ!やったっ!クレープクレープ!」


ホント、子供って適当な歌作るのうまいねぇ、でもこの子、今時クレープも食べた事ないなんて……結構貧しい家庭なのかな?高いやつ食べさせてあげよ……。