貸してもらった縄を持って、楓は中庭にでる。 緑の葉をつけている気に縄を結びつけ、もう一方の端を、違う木に結びつけた。 その間に、なにか聞きつけたのか、多くの、おそらく隊士であろう人達で周りがごった返していた。 そして準備が終わった楓は、静かに礼をする。 しん、と 辺りが静まり返った。 楓が顔をあげると、先ほどまではなかった笑顔。 そして、楓のショーが始まる。