捕えられた女王に向けられる憎しみ。
地下牢に閉じ込められ、処刑を一人待つ。
女王がそこで何を考えていたかわからない。
処刑が始まった。
磔にされ、火あぶり。
魔女の処刑。
国民たちは彼女に向けて石を投げる。
それでも、彼女は悲鳴を上げない。
ただその場の全員を見下ろした。
命が絶える瞬間。
女王は顔をゆがませて笑った。
「私は間違った事はしていない。
たとえ生まれ変わっても、
必ず、この選択をする」
骨と灰と化した女王。
その首だけは焼けてしまう前に切り落とされた。
彼女の美しい顔はぶつけられた石によって傷つけられていた。
だが、それでも彼女の顔は気品に満ちていた。