昔からこの国の王族は国民に重税を課していた。
すべては私腹を肥やすためであり、
国民の為に使われる事はない。
それは新しい女王も例外ではなかった。
誰も女王に逆らわない。
「金がなければ作りなさい」
そう言えば、国民からとことんまで搾取する。
誰も女王を止めない。
そんなある日に、
女王の働きによって戦争が終結した。
敵国の若き王との婚約。
この婚約により戦争が終わった。
この時ばかりは国民は女王を持ち上げた。
長い戦いはこれで終わった。
女王の手によって。
でも、それはほんのひと時。
次に起こるさらに激しい戦争の前の静けさ。
平和は続かない。
この王族が生き続ける限り。
元々、この王国に平和は存在しない。
王族たちのエゴによって作り上げられた王国。
誰もそれに逆らえない。



