昔、大陸には今とは違い、幾つもの国があった。
その中で特に大きな勢力を持つ大国のお話。


その当時、
その国は戦乱に包まれていた。


そんな中で、王が死んだ。
戦争中に突然病に死んだ王。


騒ぎ出す家臣たち。
混乱する王国。それをおさめるために、
まだ幼い女王が即位された。


名前はフランチェスカ。
齢15のまだ幼い少女だった。




「戴冠祝いでございます」

彼女が従えるのは、
とても見目麗しい執事。

夜に映える星のような銀色の髪。
それが特に印象的な青年だった。


彼は、女王が即位してすぐに宝石を贈った。
煌めく青い宝石。それを首にかけ、女王は満足げにほほ笑む。


この女王が、後に国を滅ぼすきっかけとなった。
国民は彼女を魔女と呼んだ。