「まずは、カテキョの金のことな。別にお前から金巻き上げようとか、考えてなかったし?」


「じゃあ、どうして?」


「ケジメつけないと……この状態で、真面目に勉強とか、無理だろ?」


リキはベッドを指差す。


「な、なにそれっ。その発想、おかしいよ」


「オレの頭はそーいうのでできてんの」


「えっ!?見えない……」


「だろ?得だろ」


リキは参考書を片手にフッと笑う。


得かどうかはわかんないけど!?


「今もな~……ムラムラ」


「え……」


「なんつって」


リキは立ち上がると、あたしの頭にポンと手を置く。


「このページ、オレが下から戻ってくるまでに、全部解いとくこと」


お……鬼っ!


リキの行動、相変わらず全く読めないよ。


あたしはやっぱり、リキにドキドキさせられっぱなしで、振り回されまくり。