「じゃあ、そろそろ出よっか??」

「うん♪」


ザバッと湯船から出て、脱衣所へと向かう。


「えへへー♪」

胡桃と仲直り出来た事で、ニヤニヤが止まらないあたし。

「円、端から見たら怪しい人だよ??」

そう言いつつも嬉しそうな胡桃。


…本当に、胡桃と仲直り出来てよかった。


2人で揃って、手を繋いで、まるでバカップルのように幸せだった。

胡桃の存在が、親友の存在が、改めて大切に思えた。


  「おお。お前ら、仲直りしたんだ??」

「…げ、晃汰…ってちょっ!!!!」


胡桃の大切さを噛み締めていたら、晃汰に遭遇…。

しかも…。


「「服ぐらい着てよ!!!!」」

「あ"??タオルあるからいいだろ??」

「「いや、そういう問題じゃないでしょ!!!!」」


全裸!!に、タオルを巻きつけただけの格好でウロウロしていた。


ーカァッ…


少し日焼けして赤く火照った肌。

鍛えられて引き締まった腹筋。

無駄な脂肪のない筋肉質の2本の腕。


…やばい。


「円ぁー??赤くなってるけど…どうしたぁー??」

「なななな何でもないっ!!!!」


遠泳の時以上に目立つ、晃汰の逞しさ。


ードキン