これまで生きてきて、1番緊張した… しかも泣かれた時は、マジで断られるかと思った。 奈々が離れていかないって自信はあるが、緊張とドキドキでおかしくなってたんだろうな、俺。 「はい」と奈々が返事をしてくれた後、ゆっくりとキスをした。 「んっ…けんっと、人前ですっ」 「知ってる。誰にも見えねえって」 奥の角の席だし。 見られても、別にいいけどな。 それでもかなりの抵抗をされたので、渋々唇を離した。