『優……』

 ごめんね。

 僕がこんな遊びに誘った所為で、こんなことになってしまって。

 僕だけでやれば良かったのに、どうして優を誘ったんだろう。


 ごめんね。


 優のお母さんまで、死なせてしまった。

 全部、僕の所為だね。


 ごめんね。


 もし僕が、こっくりさんに魂を売ったら……

 優のお母さんはもう帰ってこないけど、優は助かるかな?

 でもきっと優は、僕がそう言ったら怒るよね?

 優は、優しいからね。


 ああ、優。
 何度言っても足りないけど、


『ごめん、ね』


 ポタッ


『ごめん』


 ポタッ


『ごめんね……』


 ポタッ


 涙が流れた。

 僕って泣き虫だなぁ。


 強くならなきゃ。
 強く、もっと強く。

 優を、守りたい。
 知依も、守りたい。

 僕は
 優も知依も大好きなんだ。

 だから、守るね。

 涙を拭いた。
 もう涙は流れていなかった。

『僕は僕のやり方で、守るから』

 助けるから、

 優を、知依を。
 皆を。