俺は言う。 「俺は千秋が好きなんだ。“男の千秋”が好きになったんだ。文句あっか!」 やべぇ、なんか勢いですげぇこと言っちまったよおい。 だけどこれは本心だ。俺の言葉に偽りはない。 男の千秋が好きになったんだ。そのまんまの千秋が好きなんだ。 だから今更性別がどうのこうので、俺の気持ちは揺るがない。 「まだ千秋から答えを聞いてない」 千秋の本心を知りたい。 望みは限りなく低いけど、千秋の言葉で聞きたい。 「俺が彼氏じゃ嫌か?」 三度沈黙。 ジャズのBGMしか耳に入って来ない。