身体は震えているが、なんとか立っていられる。
最初、雷を聞いた時は一人で本当に怖かったけど、雄悟先生がいてくれて少し緩和されているみたいだ。
「南、俺まだこんな格好だから……。すぐ服脱いで上がるから、その間に服着れるな?」
頷く。
「よし、とにかく暖かい服……パジャマでも良いから、着るんだぞ? それとタオル借りるからな?」
「す、すぐだよ? あんま、一人にしないで……」
「あぁ、すぐだ。もし雷鳴ったらすぐ行ってやる」
私が再び頷くのを見て、雄悟先生は風呂場の扉を閉める。
身につけていたキャミソールが少し濡れてしまった。
新しいキャミソールに着替えてから、鏡に映った自分を見る。
私、こんな格好で雄悟先生の前に……?
自分で自分が信じられない……っ。
恥ずかしいけれど、恥ずかしがってる場合じゃない。早く着替えなきゃ……。
そう思って、脱衣所にパジャマがないことに気がつく。


