おしえてください、先生。


髪は洗った後お団子に結んだから、とりあえずそのままで。

ブラジャーとパンツ、キャミソールを身につけて、あとは服を着るだけ。

あぁよかった、雷鳴らなかった……。

そう、思った時だった。



――ピカッ ドゴゴゴゴ!!



「やっ」



目の前が真っ白になって、一際大きな音が響く。

地面が少し揺れたような気がした。



「南?!」



思わず手に持っていたタオルが落ちた。

そのまま振り返って、まだお風呂場にいる雄悟先生に向かって抱きついた。



「ちょっ、み、南、待てっ」



雄悟先生は慌てたようにそう言いながらも私の身体を支えてくれる。



「雄悟先生っ、こ、こわい」



また冷たくなり始めている雄悟先生の制服が、私の体温を奪う。



「怖いのもわかるけど、また濡れるだろっ? 大丈夫だから、一回離れろ、な?」



私は小さく頷いた。

雄悟先生は私の両肩を掴んで引きはがす。