「ほんま、ごめんな。肝心な時に守ってやれなくて」






落ち着きを取り戻したあたしに、そう花月は告げた。











「別に花月が責任感じることやないやん。それに今日のことはあたしのせいなんやし…」



「んー。まぁそれは言えとるなぁ。花梨、めちゃ無防備なんやもん。地元やないんやからもっと危機感もってもらわな」



「なんであたしがそないなもん持たなあかんのや。今日みたいなことなんてもう一生ないっちゅーねん」



「花梨さー。そこまで自覚ないとは思うてなかったで…」








は?



自覚?




何言うてんねんさっきから。