あんな花月、見となかった。 胸が痛い。 苦しい。 人の気も知らんであいつは。 あいつはっ! 嫉妬で胸が焼ける。 なんで、地元にいた時はそんなでもなかったのに。 なんで都会にきたらあんなんがモテるんや? 意味がわからんほんまにもー!! ポタポタと雫が落ちる。 あれ? 雨なんか降っとったっけ? …て、ちゃうやろ。 これは、あたしの涙や。 あたし、何こんくらいで泣いてんねん。 バカちゃうの? けど、あたしの意思に反して、涙はとめどなく溢れてくる。 どうして。 なんで……。