あーもう!







なんやろ。




なんかモヤモヤする。





心がごちゃごちゃする。








あたし、何こないに怒っとるんやろ…。






そりゃあ、女たらしな花月のせいやけど!










けど…。





胸が締め付けられるように痛い。









思い知らされるんや。






花月にとって、あたしはただの双子の姉なんやと。






それ以上でもそれ以下でもない。







どうにもならない。









でも、あたしは。







あたしは、あんたのこと――。











「はぁ…」








ため息ばかりが出るなぁ。





恋ってほんま苦しいもんなんやな。





あたしの場合は特にかも知れへんけど。