「そうは思わないよ…私。…たまたま好きになった人が兄弟だっただけで。そんなに強く真っ直ぐに愛せる気持ちが醜いだなんて、気持ち悪いだなんて…。そんなことないよ!」 目が丸くなるとはまさにこのことや。 そんなん言われたの初めてやったから。 嬉しいんだかどうだからわからない。 なんやこの気持ち…? うまく言葉が出えへん。 「梓……」 「あ、あの、えっと、その…っ。わ、私も花梨ちゃんと…同じ…だから…」 えっ!? あたしとおんなじ!? ってことは、梓も…!?