つか花月のやつ何してんやろ。 教室で待ってろ言うたのに。 早う帰って飯にありつきたいっちゅーのにもーっ! カバンはまだあるし校内にはいるんやろーけど。 ……しゃーない。 メールでもしてみるか。 「ねぇ、花梨ちゃん。あそこにいるの、花月くんだよね?」 「んー?」 窓の戸締まりをしてた梓が指をさした先。 窓の外。 校庭だった。