ラキと一緒に入ってきた女官長はイメージしていた人とはだいぶ違っていた。


綺麗な銀髪を一つに結い上げ綺麗にまとめている。


顔も奥二重の目は切れ長でまだ30歳くらいに見える。


もっとご年配な方だと思ってた。



「瑠花様、初めまして。このお城で女官長を務めております、カナリアと申します」

「初めまして。柊瑠花と申します。宜しくお願い致します」



女官長の立ち居振舞いは見とれてしまう程優雅だった。



「どうぞお掛けください」



私と女官長は椅子に座り、ラキはいつものようにハーブティーを煎れてくれる。