─カランカランッ レトロな音がドアを開けると同時に鳴り響いた。 昔はよく来ていたけど、今はもう全然。 店内の雰囲気は変わらずに、最後に来た時のまま。 「あら、裟癒ちゃんじゃないのぉ」 『お久しぶりです。真樹(マキ)さん』 この喫茶店の店主である、天藤真樹(テンドウ マキ)さん。 独特の喋り方をするのはきっと、彼がオネェのためであろう。