裸足のシンデレラ

ベットにダイブして、ポケットの携帯をぎゅっと握りしめる。


「…いきなり何なの…あいつ。」


そう思ったときだった。
ブーブーと携帯が震えた。


「もしもし。」

「あ、俺。」

「詐欺かと思ったわ。」

「ひでーな、里穂。」

「で、用件は何?」

「ざっくりだなーマジで。
頼みたいことは二つ。」

「報酬は?」

「ランチとディナー、奢る。」

「美味しくない所なら却下よ。」

「美味い店だから大丈夫。」

「で、何よ、頼みたいことって。」

「1日、俺とデートして。
そして君のことを写真に撮らせてほしい。」

「は…?」


…頭の中がフリーズした。
一体何を言ってるのよこいつ…。