裸足のシンデレラ

「…トチんなよ。セリフ一言なんだから。」

「分かってる!!変なプレッシャーかけないで!!」

「…はいはい。」








あたしは大きく息を吸った。
矢島くんが隣にいる。


「行こうか。」

「うんっ!!」


差し出されたその手を握った。

ワルツがスタートする。













「王子様よっ!!」

「私と踊ってください。」

「ぜひ私と。」


…次、あたしのセリフだ。


「王子様、私と一曲踊って下さいませんか?」



「すみません。今、そんな気分じゃ…。」


ここでシンデレラの登場。
王子様の目線はシンデレラに注がれてる。