雨はほとんど止んでいて、ひんやりとした空気があたしたちを纏う。
その空気を切るように瞬の自転車が進んでいく。
あたしの素足に冷たい風が走る。
なんだかくすぐったいような、心細いような…そんな気分。
「お前、何遠慮してんの?」
「え?」
「もっとちゃんと掴まれよな。」
「掴まってるよ!!」
「あっそ。」
…思えば、こうして瞬の自転車に乗るのは初めてかもしれない。
それにこうして瞬の背中を見ることも…。
「真姫。」
「なにー?」
「さっきはお前にガラスの靴があればいいとか言ったけど、あれ、撤回する。」
「はぁ!?なんでよ!?」
「お前にガラスの靴はいらねぇ。」
「はぁー!?」
「…裸足の方がよくね?」
「良くないっ!!ガラスの靴は憧れのアイテムなんだから!!」
「そーですか。」
完全に雨は止んだ。
あたしの心臓の音だけが聞こえてるんじゃないかってくらい静かな夜だった。
その空気を切るように瞬の自転車が進んでいく。
あたしの素足に冷たい風が走る。
なんだかくすぐったいような、心細いような…そんな気分。
「お前、何遠慮してんの?」
「え?」
「もっとちゃんと掴まれよな。」
「掴まってるよ!!」
「あっそ。」
…思えば、こうして瞬の自転車に乗るのは初めてかもしれない。
それにこうして瞬の背中を見ることも…。
「真姫。」
「なにー?」
「さっきはお前にガラスの靴があればいいとか言ったけど、あれ、撤回する。」
「はぁ!?なんでよ!?」
「お前にガラスの靴はいらねぇ。」
「はぁー!?」
「…裸足の方がよくね?」
「良くないっ!!ガラスの靴は憧れのアイテムなんだから!!」
「そーですか。」
完全に雨は止んだ。
あたしの心臓の音だけが聞こえてるんじゃないかってくらい静かな夜だった。



