「キャーッッ!!!!幸くぅ~ん」


朝早くから、女の子の高々しい声が耳に入る。

その理由は

もちろん、雪原幸のせい。


しかも雪原は
嫌な顔なんて見せないで


「おはようっ」



そう言って女の子に
手を振るのだ。


別に雪原が良いなら、それで良いけどさ?

やめてほしいのよ……


その、嘘臭い微笑み(爆)



あたしは
そんな光景を見ながら顔を引きつらせていた。


雪原を見るようになって
やっと気づいた。





――――雪原がモテる事。