Everlastingly Love~もう一つの恋物語~






「それから先生はどうされたの?」

「城に戻りました。彼女の為には私は姿を現さず身を引く事が最良だと思ったのです。それから何年かして今の妻と結婚して現在に至ります。可愛い子供にも恵まれ幸せです。家族を心から愛していますが今でも時々、彼女の事を想います。この身を焦がす程愛し合った事を私は生涯忘れる事はないでしょう」

「何だか素敵です。そこまで誰かを想える人と出会える事は少ないですから……」






リアナは天井を見上げながらゆっくりと瞳を閉じる。そこに浮かぶのは愛しい男の姿だ。








「リアナ様。あなたの立場では難しいかもしれませんが思うように生きて下さい。今のこの国は昔からでは考えられない程に穏やかで優しい国へと発展しました。私はいつでもリアナ様の見方です」

「ありがとう……」