元気になったリアナは王女としての 生活に戻っていた。
勉学、ダンス、料理、裁縫、マナーなど沢山の教養を身に付ける必要があるので多忙なのだ。それ以外に公務もあるので尚更だ。
そんな多忙の中でも時間を作りながらリアナはフェリックに会いに行っていた。しかし、あれから会っていない。
会いに行きたいのに勇気がない。
フェリックはまだ若く、門番などの仕事しか与えられておらず基本的には城外で働いている。その為リアナから会いに行かない限りは会えない。
ワガママ王女と言われていた彼女だがフェリックに恋をした事で臆病になってしまっていた。
