この時の私はまだ、恋なんて知らなくて

これが運命の出会いなんてことは知らなかった




特通の私はよく授業をサボる


その日も私はサボっていた



校庭を散歩するのが好きで、いつも一人だった


でも、違った


学校のシンボルでもある大きな木の下にたおれている人がいた

っていうか……
たおれているように見えた


「あの…大丈夫?」


「……ん…。あ……マシュマロ」


「へ?」


マシュマロ…?
ああ……私じゃくてね…