挙句の果てに。


最後の最後まで私の事、ちまって呼んでた。


マヌケなちまちゃんって……。


私はマヌケじゃないし、ちまじゃなくて千奈だって何度言えばわかるの!!


やられっぱなしの悔しさと、いつもの事だけど、何度も『ちま』と呼ばれた事を思い出して、沸々と怒りが湧き上がった。


今日という今日は許さない。


あんな人でも一応先輩だし、さすがに教室まで押しかけて口うるさく言うのは気が引けたんだけど。


もうそんな事、気にしてあげない。


教室まで乗り込んで、身体検査してやるんだから!!


そう決心して、校舎を目指して走り出した瞬間だった。