Nostalgicな祭りのあとで

町長の息子であり、大手廃棄処理工場の社長。
いずれは次期町長ともいわれている。

しがない作業服の自分をぼんやりと見やり、笑った。

「ああ、そうだな。頑張るよ。」

真山はトンと一枚の地図を開いて見せた。

「実は新しい処分場の計画がある。お前に現場担当してほしい。」
「処分場。」

「まだ非公開だから、内密でだ。」

建設予定地は郊外の山。

「ここらは不当廃棄多くてな、俺は地元をもっと元気にしたいんだ。工場作って雇用指数あげれば過疎化対策にもなる。俺はこれに賭けてんだ。」

日高は図面に目を走らせながら頷いた。

「早速この建設会社と打ち合わせ頼むよ。くれぐれも内密だぞ。」