Nostalgicな祭りのあとで

「いきなり痛ぇって、大樹。」
「元はといえば陸が無茶するからだろ。」

「っか、スゲーなお前、素手で割ったのかと思ったし。」
「まさか!今朝の掃除で拾った鉱物だよ。あーあ珍しかったのにな。」

七菜がダンッと足を鳴らした。
「もおっ、そんな問題じゃないでしょっ。でっ、何か分かったの?」

二人は曖昧に頷いた。


―――コンコン。

「社長、日高ですが。」
「ああ、すまんな。掛けてくれ。」

「あの、話って。」

怖ず怖ずと近づく日高に、社長の真山はふっと笑いを零した。

「・・何て顔してんだ、馬鹿だな。今は俺達だけだぞ、楽にしろよ。コーヒーでいいか?」