陸は、用務員室からこっそり失敬した鍵で、教頭室の合鍵を作った。

七菜は立派に犯罪だと反対したが、教頭に比べたらよっぽどマシだと強引に説き伏せられた。

大樹も反対はしなかったが、危ないことは一人で絶対しないと陸に約束させた。
この間から、妙に鋭い。

陸も約束を破るつもりはなかった。
緊急を要したのだ。

陸は一階にある教頭室の裏で掃除当番をしながら、窓から探っていた。

そして教頭に届いたEメールを"偶然"目撃した。

それには気になる言葉が含まれていた。