♪ ♪ ♪




あれから、また1年が過ぎた。




俺は高校を卒業して大学に通ってる。






「港太っていつもそら見てるよね?」


友達からそう指摘されるほど、俺は空をみている。






君が落ちてくるかもしれないから。







「・・・誰かが、落ちてくるかもしれないだろ?」



いつも、そう言って笑う。








君を探してるんだ。




けれど、見つかることはなく手を伸ばしても掴めない星空のよう。












今、どこにいるんだ・・・?






「・・・俺、今から海行ってくるから、あとよろしくな。」


友達に声をかけ、手を振る。




そして、海へ自転車を走らせる。