天神学園高等部の奇怪な面々Ⅱ

屋上に到達。

素早く周囲を見渡したラエクスは、龍太郎の位置が目視できるポイントを確認する。

…校門を潜り、ゆっくりと校内に向かっている龍太郎の姿。

相変わらず禍々しいまでの殺気を身に纏い、歩を進めている。

「……」

ラエクスの右手が金属音と共に換装された。

アームチェンジスナイパーライフルモード。

数キロ先までの超長距離精密射撃を可能とする形態だ。

同時に彼の右目が望遠モードとなり、龍太郎に照準が合わせられる。

「…許せ、龍太郎」

床に伏せて伏射姿勢をとるラエクス。

しっかりと狙いを定め、銃口を龍太郎に向ける。

が、その時。

「少し角度がずれてますね。もう少し右に射角修正した方がいい」

突然の声に驚き、ラエクスは振り向いた。

「…屋上は貴方が思っているより風が強いですからね、ラエクス君」

そこには穹が立っていた。