昨日よりも緊張してるかもしれない。 リノから彼の話を聞いたから? そんなすごい人なんて知らなかったから。 「あの…なんでここにいてんの? それからなんでアタシの名前知ってんの?」 それでも思っていたことを早口で一気に話す。 両手を膝に置いてうつむいたままで。 「俺、いっつもこのバスで通学してんの。 学校のバス停から一緒やったのに全然気いつかへんかったやろ? それから名前は…コレ」 彼はアタシのカバンについているキーホルダーの名前を指差す。 リノからもらったうさぎのキーホルダー。