どーんより曇り空。 多分放課後には雨が降り出すだろう。 いつもの非常階段。 アタシはてすりにもたれて手を伸ばす。 「いつまで内緒にするつもりやねん?」 「なにを?」 彼の声に振り向き答える。 「俺らがこうして一緒におること」 それは。 だって。 アタシたち付き合ってるとかそういうのと違う気がするから。