「でも…アタシにそんなこと教えたらひとりでいる時間が…」 「サナやからかまへんの」 そしてにっこりと笑う。 止めろ。 その笑顔。 「あ、もうすぐチャイム鳴る。 教室帰れや?」 彼は腕時計を見る。 「え、あ…うん。 鷹峯くんは?」 「もうちょいしたら… あ、そうや」 そう言って彼はポケットからアタシが以前、 貸したハンカチを差し出す。