……眩しい………

朝…かな……。



「………こ…」



「んん………」



「……りこ…」



「ぇ……」



「真梨子…起きなさい。」



「お、お兄様…?」



「寝起きの悪い子だね…。」



――パサッ…


お兄様が布団をめくる。



「起きなさい、遅刻するよ。」



「え…!?もうこんな時間なの…。」



「だから僕がこうやって起こしているんだよ…?」



「ご…ごめんなさい…お兄様。」



「分かったならいいよ、早く着替えておいで。」



「朝食は相崎さんが作ってくださったから。」



「はい。」


相崎さんというのは、うちの家政婦さん。
もう50代とは思えないぐらいきれいな人なの…。


――――…



「行ってきます、相崎さん。」



「行ってらっしゃいませ。」