『いつか…真梨子を迎えに行くから…。真梨子は俺のい……けだから。 』



『いやだっ!!真梨も連れてって!』



『じゃあな…真梨子…。』



『いやぁっ!……かないでっ!!』


血を吸う魔物は幼き少女に誓いをたてた。

『いつか必ず真梨子を迎えにいくから……待っててくれ。』


――バサバサッ……‥・
誓いをたてた魔物は大きな灰色の翼をはためかせ、どす黒い空へと旅立っていった。



『ぜったい…絶対迎えに来てね………うちゃん。』

そう一人であの人が旅立っていった空に向かって呟いていた。