「ええ。」 そんな高木先生に、思わずクスッと笑って、返事をする。 高木先生:「あ!俺、結構本気で言ったんですけどね…。」 そう言って高木先生は笑って化学準備室のドアノブに手を掛け 「じゃあ、また。」と言って出て行った。 "奈緒"、か。 スッと窓の外に体を向けて景色を見た。 今も心に残る大きな影。 俺は… 君を早く思い出にしたいよ。