13回目の好き






わけが分からなくて涙が出てきた。



驚いた吉崎先生が私の肩に手をかける。


吉崎先生:「杉野さん?」



不安で、不安で…


吉崎先生の優しい言葉も温かな吉崎先生の手も…私は振り払った。

勢いよく振り払った私の手が、吉崎先生の手にパチンッと当たる。


三浦先生をとらないでよ!


心がグチャグチャになる。


何かが弾けて溢れた。


どうしよう、止まらない、涙も心も、



何、この気持ちは?
嫉妬?不安?分からない、


もう嫌い、嫌い、…



「吉崎先生なんて……大っ嫌い!!!!」



ドンッと、手に持ってたくしゃくしゃの宿題を吉崎先生の体に当てて、その場から逃げ出した。



三浦先生:「杉野っ!!」








何てこと言っちゃったんだろう



三浦先生もいたのに…

私…最低…


走りながら涙を拭いた。でも、何度拭いても止まらない、




ごめんなさい、吉崎先生…



嫌いなのは…




自分自身なのに……



吉崎先生は何も悪くないのに



酷いこと言っちゃったよ…




もう…自分が嫌







どうしたらいいの…