わけが分からなくて涙が出てきた。
驚いた吉崎先生が私の肩に手をかける。
吉崎先生:「杉野さん?」
不安で、不安で…
吉崎先生の優しい言葉も温かな吉崎先生の手も…私は振り払った。
勢いよく振り払った私の手が、吉崎先生の手にパチンッと当たる。
三浦先生をとらないでよ!
心がグチャグチャになる。
何かが弾けて溢れた。
どうしよう、止まらない、涙も心も、
何、この気持ちは?
嫉妬?不安?分からない、
もう嫌い、嫌い、…
「吉崎先生なんて……大っ嫌い!!!!」
ドンッと、手に持ってたくしゃくしゃの宿題を吉崎先生の体に当てて、その場から逃げ出した。
三浦先生:「杉野っ!!」
何てこと言っちゃったんだろう
三浦先生もいたのに…
私…最低…
走りながら涙を拭いた。でも、何度拭いても止まらない、
ごめんなさい、吉崎先生…
嫌いなのは…
自分自身なのに……
吉崎先生は何も悪くないのに
酷いこと言っちゃったよ…
もう…自分が嫌
どうしたらいいの…


