放課後
恭先生に頼まれたプリント類を化学準備室へ運ぶ途中、廊下で三浦先生と出会った。
三浦先生も化学準備室へ行くらしい。
高校時代に見ていた三浦先生と相変わらずだなぁ。
でも昔はもっと無表情だったけど今は、結構笑うんだ…。
三浦先生:「どうです?授業の方は。」
「‥うーん、やっぱり緊張しますね…。全然慣れないです。恭先生なんて、余裕な顔しちゃってずるいです!」
三浦先生:「はは。高木先生も初めはガチガチに緊張しただろう。」
「あはは!恭先生のそんな時代見てみたいです!(笑)」
思わず、緊張してガチガチの恭先生を想像してフフッと笑ってしまう。
三浦先生:「吉崎は大学卒業したら何か、考えてるのか?」
「…そうですね。色々考えてます。でも、その中の1番は、恭先生と一緒に暮らしたいです…って!!」
ハッと思わずポロリと出た本音にカアッと赤くなる。
「い、今のは!!聞かなかったことにしてください!つい、というか、いえ、その何と言うか」
慌てて弁解する必死な私を笑う三浦先生にムッとする。
三浦先生:「ははは。」
「絶対言わないで下さいね!!」


