13回目の好き




放課後



恭先生に頼まれたプリント類を化学準備室へ運ぶ途中、廊下で三浦先生と出会った。

三浦先生も化学準備室へ行くらしい。


高校時代に見ていた三浦先生と相変わらずだなぁ。
でも昔はもっと無表情だったけど今は、結構笑うんだ…。



三浦先生:「どうです?授業の方は。」


「‥うーん、やっぱり緊張しますね…。全然慣れないです。恭先生なんて、余裕な顔しちゃってずるいです!」


三浦先生:「はは。高木先生も初めはガチガチに緊張しただろう。」


「あはは!恭先生のそんな時代見てみたいです!(笑)」


思わず、緊張してガチガチの恭先生を想像してフフッと笑ってしまう。



三浦先生:「吉崎は大学卒業したら何か、考えてるのか?」


「…そうですね。色々考えてます。でも、その中の1番は、恭先生と一緒に暮らしたいです…って!!」


ハッと思わずポロリと出た本音にカアッと赤くなる。


「い、今のは!!聞かなかったことにしてください!つい、というか、いえ、その何と言うか」


慌てて弁解する必死な私を笑う三浦先生にムッとする。


三浦先生:「ははは。」



「絶対言わないで下さいね!!」