って、ええええええっ!




「知ってる」って、



また、前みたいに、「そういうのはよしてくれ」なんて言われるのかと…


その前なんて私の告白、覚えてもらえなかったのに…




「知ってる」だって!


それが、何だか嬉しくて嬉しくて口元が緩む…。





…。あれ、でも先生、私の気持ち知ってて……




「…何か先生、意地悪いです。」



ムッとしてガタッと立ち上がり背中を向ける。





三浦先生:「ははは、杉野は表情がコロコロ変わるのな。(笑)」




「―なっ!!」



クルッと振り返ると、三浦先生はプリントを1枚私に渡す。




三浦先生:「宿題。」



「う…。はい‥、頑張ります。今日はありがとうございました。」



そう言って、化学準備室を出た。



三浦先生って、実は鬼?



パタンと閉じられたドアの前でそんなことを思い、歩きだす。



意地悪な先生も、優しく笑う先生も私は初めて見る先生ばかり。






吉崎先生を見る先生も…



ギュッと胸が締め付けられる。





吉崎先生は三浦先生のこと、どうおもってるのかな。