13回目の好き







窓からオレンジ色の光りが射して三浦先生がオレンジ色に染まる。



三浦先生:「…よし、今日はここまでにしようか。」



「ふう〜…。」



一通り教えてもらい、改めて化学の難しさに頭が痛い。


でも、分かると面白いのかも‥?



机にグテッと頭をつけて休憩。





「三浦先生って‥、本当に化学好きなんですね…。」



三浦先生:「そう、見えるか?」



「はい。え?好きじゃないんですか?」


ガバッと思わず顔を上げて三浦先生を見るとフッと笑うオレンジ色の三浦先生が口を開く。



三浦先生:「―‥好きですね。」



ドキッ!


卑怯だ、ずるい!



「もう!三浦先生の馬鹿〜!」



また、机に頭を付けて真っ赤な自分の顔を隠す。



"好き"なんて…
あんな顔で…




言うなぁ!




ドキドキが鳴り止まない!



「…私、先生の事…好きなのに…。」


ボソッと思わず心の声が出てしまい慌てて口を押さえて先生を見ると




三浦先生:「はは!知ってる。」




何て笑って言う三浦先生に驚きと恥ずかしさ、ドキドキするこの心が何とも言えないっ!