ヤヨッチャン:「みっこ!!」



夕暮れの教室で大親友の

【牧野 弥生 (マキノ ヤヨイ)
 通称: ヤヨッちゃん】

が、私

【杉野 巫 (スギノ ミコ)
 通称: ミッちゃん、みっこ】

を心配して待っててくれた。


ヤヨッちゃんは、私が三浦先生に恋してることも全て知っている。


ガタンと席を立つと私の元へ駆け寄るヤヨッちゃん。


ヤヨッチャン:「…やっぱり、難しいよ、三浦先生は…。」



ポンッとヤヨッちゃんの手が私の肩に乗る。


私の暗い表情を見て、察したようにそう言うヤヨッちゃん。



その言葉にポロポロと涙が溢れ出す。



「何で、好きになっちゃったのかな、私…―っ。」



ガラッ―…



高木先生:「ん!?お前らまだ残ってたのか!?」



そう言っていきなり入ってきたのは
担任の高木 恭(タカギ キョウ)先生。



ヤヨッチャン:「今から帰る所でーす!行こ、みっこ!」



涙を袖で拭いていた腕を、ヤヨッちゃんが引っ張る。



「…うん。」


ヤヨッチャン:「では、失礼しま〜す!」



高木先生:「…?ん、おお!またな。」



泣いてた私に気付いたのか高木先生は少し頭を傾けてそう返事した。