「ヤヨッチャン、私は諦めたくないの。三浦先生を想っていたいの。…だから三浦先生の答えは聞きたくないの。…この恋を最後になんてしたくない…。」
そんな私を、ヤヨッチャンが初めて怒った。
ヤヨッチャン:「みっこの馬鹿!!それはただ逃げてるだけだよ!?こうしている間にも、もう三浦先生は帰っちゃったかもしれない!」
「分かってる!…でも…」
ヤヨッチャン:「"でも"じゃないよ!みっこ……後悔するよ…?」
後悔…
ヤヨッチャン:「まだ分からないじゃない。三浦先生の答えが。…例えダメだったとしても…、この恋が終わるわけじゃないでしょう?」
その言葉に涙が溢れる。
ヤヨッチャン:「めげない所はみっこの良い所でしょう?…自分の良い所は伸ばさなきゃって、真梨奈先輩も言ってた!…それなのにみっこは自分の良い所まで潰してしまうの?」
ヤヨッチャンも泣いていて、一生懸命に伝えてくれる。
ヤヨッチャン:「みっこ…、三浦先生のこと、好きなんでしょ…?」
「…ッうんっ!!」
そう泣きながら答えると
涙を袖で拭っていた私の背中をヤヨッチャンがポンッと押す。
その合図に私は走り出す。


