13回目の好き






え、えええ。




そんなの、そんなの…




「な、な、何でも良いんですか?!本当に良いんですか!?」



何度もそう聞く私に三浦先生は笑って答える。


三浦先生:「良いですよ。何でも。」





何でも…―。




それだけで嬉しくて。






92点取った時よりも、御褒美の方が何よりも嬉しくて…。




どうしよう、




悩む私を見てクスッと笑う三浦先生に顔を赤く染める。




そんな余裕な三浦先生をちょっと困らせたいとも、思って



それに、今日で最後だから…





最後に、



ぎゅーってしてくれたら…




いやいや、さすがに頼むのに勇気がいるよね…。





三浦先生:「はは。そんなに悩むことですか?(笑)行きたい場所でも、何か欲しいものでも、何でも…。」



「…行きたい場所も、…欲しい物も何もないです。」




三浦先生:「…ん?」




「最後に、ぎ、ギュッてしてほしいです…。」



そう恥ずかしくなり「あはは」っと笑って恥ずかしさをごまかす。