え、えええ。
そんなの、そんなの…
「な、な、何でも良いんですか?!本当に良いんですか!?」
何度もそう聞く私に三浦先生は笑って答える。
三浦先生:「良いですよ。何でも。」
何でも…―。
それだけで嬉しくて。
92点取った時よりも、御褒美の方が何よりも嬉しくて…。
どうしよう、
悩む私を見てクスッと笑う三浦先生に顔を赤く染める。
そんな余裕な三浦先生をちょっと困らせたいとも、思って
それに、今日で最後だから…
最後に、
ぎゅーってしてくれたら…
いやいや、さすがに頼むのに勇気がいるよね…。
三浦先生:「はは。そんなに悩むことですか?(笑)行きたい場所でも、何か欲しいものでも、何でも…。」
「…行きたい場所も、…欲しい物も何もないです。」
三浦先生:「…ん?」
「最後に、ぎ、ギュッてしてほしいです…。」
そう恥ずかしくなり「あはは」っと笑って恥ずかしさをごまかす。


