13回目の好き





気付くと勝手に私は先生の背中を抱きしめていた。



「もう、十分です。…胸がいっぱいです。…先生、…大好きっ!」



そう、ギュウッと抱きしめて、きっと照れてるかな?なんて思って、恭先生の顔を覗き込む。


恭先生:「な!!おま!見るなって!離れろって!」


真っ赤な恭先生に、舌を出して笑ってさらにからかう。


普段余裕な先生の余裕がなくなるこの瞬間だけは…


私のもの!なんちゃって(笑)





恭先生、我が儘言ってごめんなさい。



だけど、自分の気持ち、ちゃんと真っ直ぐ伝えていかなきゃって…

改めて思ったよ。



真っ直ぐ伝えるって、まるでミッチャンね!


…見習わなきゃ!




「そうだ!恭先生、冬休み…ミッチャンと三浦先生とここで、クリスマスとか祝いませんか!?」



恭先生:「ん!?ああ!それいいな!杉野には、三浦先生にキャンプ誘えなかったこととかあるしな!だが、今はほっといても上手くいきそうな雰囲気だな!」


「あはは!確かに(笑)」



そう笑い合う私と恭先生の新たな、作戦が始まろうとしている(笑)