気付くと勝手に私は先生の背中を抱きしめていた。
「もう、十分です。…胸がいっぱいです。…先生、…大好きっ!」
そう、ギュウッと抱きしめて、きっと照れてるかな?なんて思って、恭先生の顔を覗き込む。
恭先生:「な!!おま!見るなって!離れろって!」
真っ赤な恭先生に、舌を出して笑ってさらにからかう。
普段余裕な先生の余裕がなくなるこの瞬間だけは…
私のもの!なんちゃって(笑)
恭先生、我が儘言ってごめんなさい。
だけど、自分の気持ち、ちゃんと真っ直ぐ伝えていかなきゃって…
改めて思ったよ。
真っ直ぐ伝えるって、まるでミッチャンね!
…見習わなきゃ!
「そうだ!恭先生、冬休み…ミッチャンと三浦先生とここで、クリスマスとか祝いませんか!?」
恭先生:「ん!?ああ!それいいな!杉野には、三浦先生にキャンプ誘えなかったこととかあるしな!だが、今はほっといても上手くいきそうな雰囲気だな!」
「あはは!確かに(笑)」
そう笑い合う私と恭先生の新たな、作戦が始まろうとしている(笑)


